目次:
- 標題紙
- 目次
- 一 少年時代
- 呱々の声を揚ぐ
- 親父神渓先生
- 文字を乳母の背上に書す
- 天狗と綽名を附けられし大名
- 国務多端の時代
- 慨世憂国の士大久保加賀守
- 初めて諸国を歴遊す
- 二 第一回遊学時代
- 述斉に学び一斉に就く
- 多能の人
- 生誕当時に於ける有名なる諸大名
- 歓楽極りて哀情多く国歩艱難にして英傑生ず
- 学制改善の建白書を提出す
- 朱子学に心酔せる時代
- 英士も機に際会せずんば一村夫子のみ
- 三 在郷中時勢の変化
- 天保中に於ける時勢の変移
- 大塩中斉の乱
- 当時の大名と大阪商人
- 武士の腐敗
- 財政難
- 四 再度の遊学
- 母堂の訓戒
- 高島四郎太夫を中心とせる一事件
- 洋式調練の濫觴
- 水野越前守等の人物
- 松代侯象山先生を抜擢す
- 江川の門に入りて失望す
- 天保十二年の上書
- 象山先生と古賀侗奄
- 天保十三年の上書
- 満城争ひ賀す太平の春
- 水野越州の退職
- 水戸藩の改革
- 孤憤空しく嗟く歳月の侵すを
- 挙国良相を想ふ
- 象山先生と其交友
- 五 帰郷
- 郡中横目付となる
- 易の説
- 在郷中の事跡
- 鉱山開鑿の建議
- 女訓及び児守歌を作る
- 和蘭語彙の著述
- 六 第三回の出府
- 諸砲台を巡視す
- 特筆大書すべき先生の書簡
- 珍らしき免許状
- 日本蘭学史の三時期
- 蛟竜終に池中の物にあらず
- 吉田松蔭象山先生の門に入る
- 真田侯の薨去
- 上書を携へて川路勘定奉行を訪ふ
- 真に是れ憂国の士
- 知者投機を貴ぶ
- 横浜開港を主張す
- 却つて憶ふ常陽草芦を曰ふ
- 迯将世上風波険
- 獄中よりの書簡
- 老母を懐うて五体裂かるるが如し
- 七 在国蟄居中の象山
- 聚遠楼蟄居時代
- 安政の大地震
- 東湖の死は水戸家の失権を伴へり
- 聖明苟くも九死を裨する有らば難ずる所に非ず
- 西城論
- 漢文有つてより某に並ぶもの無之侯
- 獅子兎を搏つに全力を用ふ
- 桜の賦天覧に入る
- 人材教育に関する意見
- 学統論
- 獅子再び檻中を脱す
- 八 非命に斃る
- 一大クーデター
- 時に逢はば散るもめでたし山桜
- 読書世間を味はは唯夜灯の知る有り
- 山階宮の知遇