目次:
- 標題
- 目次
- 開目抄の教學的思想的構造を闡明す
- 序論
- 本論
- 一、 開目抄に關する古來の註疏講録類
- 二、 代表的に擧ぐべき五註家の文段分科
- 一、 精進院日隆師の文段分科
- 二、 安國院日講師の文段分科
- 三、 優陀那院日輝師の文段分科
- 四、 慈龍窟梁山師の文段分科
- 五、 聖應院日生師の文段分科
- 三、 予の拜科したる文段分科
- 四、 本抄の教學的構造を闡明す
- 一、 先づ五巨匠の分科に就いて考察す
- 二、 正しく教學的構造を闡明す
- 三、 主師親の三方面と五段相對の教學的根據
- 四、 本尊・依師・經典・教義の出沒とその嚴正なる義分に就いて
- 五、 本抄の文底に潜める重要教義の闡明
- 一、 三大誓願立誓の所以
- １、 日本國に對する本抄の特殊觀
- あ、 經文の略開近顯遠と日本國の密開
- い、 本因本果と倶なる本國土開顯と佛種の一念三千
- う、 寶塔品六難九易の佛勅に豫想せられたる日本國
- え、 漢土月氏龍宮天上に超え二處三會を今にせる日本國
- お、 末法逆謗と強三毒の機類救護の法華經
- か、 勸持品色讀の聖人と三佛に豫言せられたる日本國
- き、 法華經正流布の末法と勸持豫證の日本國性
- く、 末法の法華經の行者は不輕弘通下種の導師なり
- け、 下種導師出現の日本國は本國土なるが故に三大誓願あり
- こ、 永久に亙る開迹顯本の爲めの三大誓願
- ２、 本抄前後における日本國の徐々開顯
- あ、 守護國家論における日本國
- い、 教機時國抄における日本國
- う、 安國論御勘由來における日本國
- え、 顯佛未來記における日本國
- お、 觀心本尊抄法華取要抄撰時抄における日本國
- か、 諫曉八幡抄三大秘法抄における日本國
- 二、 日本に三大誓願を立てし所以の教學的根據
- １、 本門の根本三妙とその經文の根據
- あ、 天台教義における本門の根本三妙
- い、 根本三妙の經文の根據とその釋相
- う、 神力品の根本三妙に對する天台大師の豫言的実踐的解釋
- え、 天台の重大教義に對する和漢末學の不覺と法然上人等の所見
- お、 迹門見と本門見との根本相違
- ２、 天台大師神力品釋に對する聖人の信念
- あ、 天台大師の『未來機一』の釋の意味は如何
- い、 天台大師の釋の未來とは釋尊滅後の何れの時ぞ
- う、 天台大師の釋の『未來理一』を來す國家の意味如何
- ア、 末法の印度支那ともに謗法華經國と爲し難し
- イ、 日本國の法華經的本質と謗法華經的假相
- ウ、 垂迹の娑婆は日本國の假相にひとしく本國土の娑婆は日本國の本質にひとしきは『未來理一』の國たるを證す
- エ、 各宗祖師の日本觀と天台妙樂傳教日蓮一貫の思想
- 三、 日蓮聖人の大日本觀の歸結
- あ、 基督教一般佛教と聖人の佛教との根本相異點
- い、 天台大師の一念三千の法門と種熟脱三益
- う、 大日本國と本門佛教との冥契
- え、 聖人が三誓を立てし所以の意義歸結
- 補篇一、 證誠院日修師の文段分科
- 附録 嘉祥大師の法華經觀の再檢討
- 一、 問題の提出
- 二、 嘉祥大師の法華經觀
- 三、 嘉祥と天台との共通點